岡村製作所は2月23日、昨年9月に開催された国際物流総合展で発表した新型ケース仕分け装置、「ラインベルトソーター NBS Wave」を12月に発売したと発表した。初年度の販売目標は1億円を見込む。
ラインベルトソーター NBS Waveは新開発の分岐モジュール、「ウェーブダイバーター」を搭載しており、仕分け能力は1万個／時（搬送物サイズ 340w×340リットルの場合）を実現した。このウェーブダイバーターは、分岐に必要なポップアップホイールの列をラインベルトの間からそれぞれ独立して波打つように上下させることで、30度方向に搬送物を払い出すもの。これにより搬送物の間隔を詰めて流すことができ、高い仕分け能力が可能になったという。
また、エアーシリンダーにより各ベルト毎に一定の張力を与えるオートテンション機構も装備。ベルトのテンション調整頻度を大幅に削減でき、モーターの駆動伝達にチェーンを使用しないため、注油や調整作業が不要。
さらに、ポップアップホイールの動力をラインベルトから伝達するため、各分岐モジュール毎のモーターが不要。ラインベルト走行面に超高分子樹脂材を採用することで、摩擦抵抗を減らし、静粛性とモーターの小型化を両立した。
