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住友商事/サウジで炭化珪素製造事業に参入、日本、台湾、韓国市場狙う

2009年03月11日/国際

住友商事は3月10日、米ワシントンミルズ、サウジアラビア・アルゴサイビとの間で、サウジ西岸のジュベール工業団地で炭化珪素の製造を行う合意書を締結したと発表した。

販売先は機械、自動車、半導体、製鉄などの業界で、日本はじめ台湾、韓国市場をターゲットにする考えだ。

3社は、6月までに合弁会社「シリコンカーバイドサウジアラビア」を設立し、2万4000トンの年間製造能力を持つ工場の建設を開始する。出資総額は約20億円。出資比率は、住友商事20%、ワシントンミルズとアルゴサイビがそれぞれ40%ずつ。2011年1月から製造販売を開始する予定だ。

炭化珪素は、硬度が高く、耐熱性に優れており、耐火材や研磨・研削材などの分野で使用されている。最近では、ディーゼル車の黒煙フィルターやシリコンウェハーのカッティング材用途としても注目を集めている。

日本の珪素市場は年間約13万トン。多くを中国からの輸入に依存しているが、最近では中国政府の輸出規制などで価格が高騰し、供給が不安定となっていた。

サウジアラビアでは、製造過程での製造費用増大要因とされる電力と石油コークスを安価で確保できるうえ、外資企業優遇政策も適用されるため、高品位で競争力のある炭化珪素の製造が可能という。

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