遠州トラックは4月1日、2009年3月期業績予想を下方修正した。固定資産の減損処理を実施し、これにより特別損失9億9000万円を計上したため、2月9日に発表した見込みの当期利益3億9000円万円を当期損失5億2000万円に下方修正した。
このため、経営および執行責任を明確にするとして、取締役の報酬を10%減額、執行役員の月額給与の5%減額を実施する。
さらに、来期以降の収益改善に向け、衛生ケア用品製造の国内最大手メーカーグループとの間で、福島県を基点とする物流全般の3PL業務を受託する見通しとなり、東北地区に拠点を設け、東北における物流ネットワークの拡大を図っていく。
併せて、一層のシステム化、組織の簡素化、営業原価を中心とする経費削減等、抜本的な経営改善に取り組む。
また、効率配送のレベルアップのため、来期中に配車業務支援システムを導入し、取引先からの受注情報を電子情報化し、車両ごとの配送計画、運行状況を画面上で一元管理する。
また、倉庫保管も小規模倉庫、衛星倉庫を新鋭の大型倉庫に集約し、保管効率の向上に努める。
なお、富士営業所と三島営業所、藤枝営業所と吉田オカモト営業所を統合し、組織の簡素化、運用体制のスリム化を図る。