丸紅は4月13日、中国国有の穀物備蓄企業、中国儲備糧管理総公司グループの食糧備蓄・搾油企業、中儲糧油脂有限公司と穀物流通の各分野で協力関係を構築することで合意。包括提携に関わる覚書を締結したと発表した。
丸紅は、中国向けに中国全体輸入量の10％に相当する搾油用大豆を400万トン／年販売することを目指しており、中国の国家備蓄の一翼を担う同公司と提携することで、丸紅の海外調達能力と同グループの穀物流通網を融合。中国国内で最も競争力のある大豆・菜種などの原料、大豆油・パーム油などの製品供給を目指す。
さらに同グループの国内調達・物流管理網を活用し、日本・韓国向けに高品質な食品用大豆の直接調達スキームを構築する。両社のグループが保有するサイロ運営のノウハウ共有や、人材の相互受け入れを推進し、将来的には南米など原料供給基地への共同出資も視野に入れ検討するとしている。
