医療機器メーカーのホギメディカルが4月13日に発表した2009年3月期決算の中長期的な会社の経営戦略で、オペラマスターを中心に営業戦略を展開するとしている。
オペラマスターは製品・物流・情報管理からなるシステムで、中核をなすフルキットは、手術室で使用される医療材料を組み込み滅菌したものを医師、疾病別にワンセットずつ作ることをコンセプトとし、医療現場の効率化・省力化に貢献でき、手術の安全性を向上させるとともに、単品別の在庫管理を不要とする等病院経営の改善に資する製品。
物流面では、筑波工場の製造日数を最短で4日間とし、病院の専用端末からダイレクトに受注し、手術の前日までに納入するというシステムを構築した。
このシステムにより、各医療機関は在庫負担の軽減が期待でき、情報面では、オンラインの発注システムに加え、手術予定管理・人員管理・原価管理のシステムを一体化して提供できる。
このシステムの利用により、手術室のスケジュール管理を容易にし稼働率を高めることが期待できるとともに、材料の受け払いを簡略化することで在庫管理の負担を軽減し、簡単に原価計算を行うことが可能になる。
同社は、オペラマスターをソリューションサービスとして、今後ますます経営の合理化・効率化を求められる医療機関に普及させていくことが重要な課題という。
