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小松製作所/国内工場の再編成を急ピッチで実施

2009年04月14日/SCM・経営

小松製作所は4月14日、建設機械・車両と産業機械の両部門の国内生産体制再編成を行うと発表した。

将来に備えて、一層の体質強化を図るため、効率的で最適生産体制を構築するため、真岡工場(栃木県真岡市)・小松工場(石川県小松市)の閉鎖と茨城工場(茨城県ひたちなか市)・金沢工場(石川県金沢市)などへの生産移管を決定した。100%子会社のコマツNTCでも、神奈川県横須賀市で行っているワイヤーソーの生産を富山地区に集約を決定した。

コマツグループは、在庫の早期適正化を目指した生産調整に加え、欧米での工場・ラインの統廃合や生産機種の絞込み、国内販売体制の再編、100%子会社のコマツユーティリティの工場・本社機能の集約、全社的な固定費削減などに着手してきた。

大型建設機械や大型プレスは、輸出が主体であることから、物流コストやCO2の削減を考えた場合、港湾工場を新設することが最善と判断。サプライヤーとの地理的な近接度、地元行政からの協力・支援体制などを総合的に考慮した結果、常陸那珂港に隣接する茨城工場と金沢港に隣接する金沢工場を新設した。

生産能力過剰の場合には、港湾に近くCO2が低減できるうえ、生産性の高い茨城、金沢の両工場を最大限活用し、効率的な生産体制を再構築することで対応する。

市場環境が急変したことを受け、今回真岡工場と小松工場の閉鎖を含めた国内工場の再編成を急遽実行せざるを得ないと判断した。

日程は、各部門とも今月から着手し、真岡工場からの移管は2010年7月末をめどに、小松工場からの移管は2010年3月末をめどに、コマツNTCの生産拠点集約は2009年12月末をめどに、それぞれ完了する計画だ。

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