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デンソー/DPF温度制御精度向上に排気温センサー開発

2009年04月21日/CSR

デンソーは4月21日、トラックなどディーゼル車の排ガス浄化フィルター(DPF)用に温度検出精度を向上した排気温センサーを開発したと発表した。

DPF内に溜まった粒子状物質を燃焼させ、DPFの捕集機能を回復するための温度制御に使用されるもの。今秋米国で発売されるディーゼルエンジンの商用車に搭載されるほか、2010年以降に日本と欧州で発売される車両にも搭載される予定。

今回開発した排気温センサーは、排気管の中に突出した部分を振動を抑制するパイプを用いて最適な位置で支える高耐振構造で、突出した部分の長さを従来品の約2倍に延長した。この改良で、DPFの最高温部である中心部付近の温度検出が可能になったという。

DPFの機能維持のため、再生時の温度は650℃以下に抑制する必要があるが、先端の感温部には新開発の素子を採用し、温度検出の精度が従来の±30℃から±10℃まで向上した。

これらの改良でDPFの再生制御が効率化し、後処理システムの排ガス浄化性能の向上とDPF再生時に使用する燃料の低減による燃費向上効果が期待できる。

エンジンオイルも燃料混入が減少し、劣化抑制にも繋がる。デンソーでは、排ガスの規制強化と環境意識の高まりが排ガスの後処理技術の改良の背景となり、高精度な長尺排気温センサーのニーズが高まると期待している。

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