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経済産業省/国際物流の「見える化」実証実験に十分な成果

2009年04月27日/調査・統計

経済産業省は4月27日、電子タグを使った国際海上輸送(日本~オランダ間)で昨年12月10日から3ヶ月間、実証実験を実施し、貨物輸送状況の自動認識の実現と共通の貨物識別番号よる、発地から着地までの貨物輸送情報を関係者間で共有を実現するなど、十分な成果が得られたと評価する発表を行なった。

実証実験では、荷主・荷受人・物流事業者・税関当局の協力で、コンテナ計39本(1922パレット)の貨物を対象に、荷姿に応じた種々の電子タグを貼付し、日本の倉庫からオランダの倉庫まで、実輸送環境下で貨物のトラッキングを行う実証実験を実施した。

電子タグを読み取り、輸送情報をデータベースへ格納するプロセスは、固定リーダーを用いて全て自動的に行い、共通の貨物識別番号を使用し、貨物や輸送容器に装着された電子タグから取得した輸送情報と商取引情報を紐付けることによって、サプライチェーン上の全ての関係者間で貨物輸送情報を共有することができた。

このため、国際的な貨物輸送の可視化の範囲と粒度が大いに向上することが実証され、ユーザーからの要求事項とあわせて、国際標準規格団体EPCglobalの標準規格審議にフィードバックする。

実用化されれば、国際物流での関係者間で情報を共有が可能になり、将来的に、需給の変化に応じた俊敏に対応ができる柔軟な物流の実現が期待され、通関手続きの効率化も期待されるとして、経済産業省は、今後もこのような取組を進めていくとしている。

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