三菱樹脂は5月4日、エンジニアリングプラスチック製品（EPP）加工メーカーのクアドラント（QUADRANT）とEPP事業の世界展開の一環として、戦略的提携を行うことに合意したと発表した。
同社とクアドラント創業者は、オランダでの合弁形態持株会社の設立などの方法を通じて、EPP事業の世界展開に関する戦略的提携を行うことで合意した。
提携によって、EPP事業での世界的リーディング企業としての地位を実現するとともに、高成長のアジア地域での積極展開が一層強固なものとなるほか、日本の生産拠点である日本ポリペンコ社に、クアドラント社の生産拠点が加わることにより、世界的な生産体制を実現することが可能となる。
EPP事業のグローバルな顧客基盤に加え、同社の高機能樹脂複合材事業をはじめとする各種製品の海外展開を促進することができる。
両社が手がけるEPP事業、高機能樹脂複合材事業では事業シナジーの発現が期待できるほか、射出成形品事業についても欧米市場での協力が可能となる。
