ヤマトホールディングスは5月18日、同日からグループ会社のネコレ（東京都中央区）がSPA（製造小売）アパレル・セレクトショップ向けに客注支援サービス「クロネコおつかい便」を開始すると発表した。
クロネコおつかい便は、LT機能（宅急便ネットワーク）に、IT機能（受注・販売支援）FT機能（決済）を付加した新しいプラットフォームを構築し、アパレル企業が利用する各種メディア掲載の商品を全て取り扱うことで、メディアを最大限に活用でき、リピート需要にも対応しつつ売上拡大を図るサービスとして開発されたもの。
同サービスはSPAアパレル・セレクトショップに、専用サイトを経由して受注データを確認し、受注品の在庫が確認できた店舗情報がネコレに通知された後ネコレがヤマト運輸の宅急便ネットワークを活用し店舗から注文客に直接商品を届けるサービス。初期費用が無料でSPAアパレル・セレクトショップはシステム利用料（変動費）を負担するが、自社サイトや外部通販サイトと比べ割安な費用負担ですむ。WEBを通じて全商品を販売でき、通販用の在庫を持たずに既存の店舗在庫を活かしながら通販同様のシステムを構築できるため、受注・決済・配送体制もスムーズに実現できるという。
さらに入金チェックや配送の手配、顧客対応の窓口はネコレが代行するためオペレーションコストを軽減することができる。商品が完売している場合でも、別店舗に在庫がある場合はヤマト運輸がその商品を集荷し、消費者の自宅へ宅急便で配達する利用者の手数料はおつかい料の1050円。
