エプソン販売とキヤノンマーケティングジャパンは5月27日、CO2排出量の削減と物流業務の効率化を図るため、6月から販売店向け配送業務を共同で行うと発表した。
首都圏と主要都市にそれぞれ物流センターを設けている2社は、家庭用プリンターなど家電量販店向けなどの配送について、同じ配送先・配送条件であることから、共同配送の可能性を検討していた。
2社が利用している日本通運の配送網と情報セキュリティシステムを活用することで、トラック積載率の向上と環境負荷の低減を円滑に行えることが検証できたため、共同配送の実施を決定した。
対象の配送先は、2社で対象路線を設定し、北海道札幌地区を皮切りに、東北地区、首都圏、近畿圏、中部地区、九州地区へと段階的に拡大する予定だ。
取り組みにより、2社合計で配送業務による年間CO2排出量が約26％削減が可能とみている。
両社は、市場では競合として公正な競争を展開する一方で、2社を含む計6社が日本郵政グループと行っている使用済みインクカートリッジ回収活動「インクカートリッジ里帰りプロジェクト」など、環境問題に対して従来の枠組みを超えた協力体制を構築している。
