TLホールディングス（東京都渋谷区）は6月10日、日本企業の中国進出を支援する総合サービス「CJ-LINX」の第一弾として、新サービス「渋谷網」を開発、7月にプレオープンすると発表した。
中国政府が主導する企業間取引サイト「中国漢正街電子商務平台」（略称・漢正街）で中国の卸企業向けに日本製品の購入をマッチングし、決済・国際物流支援と合わせて提供する。中国で早期に販路を拡大させたい企業などに出店を募る。プレオープン時の出店費用は月額5万円。
渋谷網は、中国湖北省武漢市の市政府が主導する漢正街で、低コストかつ効率的に日本企業が中国のバイヤーを通して市場に製品を拡販でき、中国電信グループが提供する「電話財布」による迅速な料金回収などを行う。このほか、通関を含む総合的な国際物流支援、日中両言語によるコールセンターサービスなど、日本企業が中国でのビジネス展開上必要なサービスを複合的に提供する。
製品の集荷から通関手続き、中国国内におけるバイヤーへの配送まで一連の国際物流も渋谷網が対応。専門知識や言語の壁を意識せずに製品を出荷・納品できる。
販売は中国国内販売扱いで販売し、中国卸企業に輸入免許を必要とせず、購入が容易。渋谷網は2010年より広範に出店を募り、年間で出店数200店舗、月額取引高1億人民元（邦貨換算約15億円）を目指す。
