日本通運は3月24日、2010年4月1日から2013年3月31日の経営計画「日通グループ経営計画2012-新たなる成長へ-」を策定し発表し、最終年度に売上高1兆8000億円、営業利益580億円、当期利益350億円の確保を目指し、設備投資は1920億円を見込んでいる。
このため、グローバル市場における事業展開、ロジスティクス営業の強化などからなる「グローバルロジスティクス企業としての成長」を重点施策として掲げ、国内外でのグローバルビジネスを推進し、国際関連事業の売上高比率50％を目指す。
グローバル市場における事業展開では、多国間物流・域内物流の取組強化など、アジア市場での競争優位性の確保、拠点整備による物流ネットワークの拡大などの新興国市場での事業拡大、国内外のネットワークを駆使した総合物流の提案・サービスの提供や、日系グローバル企業とのパートナーシップ構築によるビジネス深耕などによるワンストップ営業の推進などを実施する。
さらに、3PLを中心とする総合営業の推進、提案・課題解決機能（ソリューション機能）の強化などロジスティクス営業も強化。並行して物流との相乗効果が発揮できる新領域での商品開発、医療・医薬、新エネルギー分野などでの新事業創出など、新たな事業領域も開拓する。
このほか、事業推進のための本社マネジメント機能の強化、利用運送による小口貨物事業の展開などで小口貨物事業体制を構築する。
環境負荷削減の取組みでは、グループとして原単位で2009年度を基準に、2012年度までの3年間、CO2排出量を年平均1.0％以上削減する。
