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日本郵船/メンブレン型LNG船の荷役計算ソフトウェア開発

2009年06月11日/IT・機器

日本郵船は6月11日、グループ会社2社が、特殊な合金を内壁に張ったタンクを持つメンブレン型LNG船向けの荷役計算ソフトウェアを開発したと発表した。

メンブレン型LNG船は、荷役中に強風や地震、火災などの緊急事態で急な出港を余儀なくされた場合、タンク内にあるLNGの量によっては、船体の動揺でLNGがタンク内で激しく動くスロッシングによるタンク損傷リスクが見られる場合がある。

2社はメンブレン型LNG船の急増で、緊急事態発生時のタンク損傷を防ぐためこのソフトウェアの開発に取組んでいたもので、新開発のソフトウェアは、荷役中の現積荷量でスロッシングによるタンク損傷リスクの有無を液レベルから判断、リスクがある場合には安全な積荷パターンを提示する。

そのパターンに調整するためのLNGのタンク間移送の所要時間も計算し表示。安全な積荷パターンの検出や所要時間が容易に計算できるため、緊急時の計算時間負荷が減る上、計算ミス、判断ミスに起因する重大事故を防止できるとしている。

開発した2社は、NYK LNG シップマネージメントとエス・イー・エー創研で、NYK LNGシップマネージメントとその姉妹会社、NYK LNG Shipmanagement (UK) Ltd.で管理しているメンブレン型LNG船12隻(6月現在)に順次導入する。

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