日本郵船、三井物産、川崎汽船、日本海洋掘削(東京都中央区)の4社は6月16日、ブラジル国営石油会社のペトロブラス向け大水深掘削船の傭船サービス事業に参画すると発表した。
4社は、ブラジル・エテスコが米国に設立したエテスコ・ドリリング・サービス・エル・エル・シーに4社が過半数を出資することで合意しており、他の海外企業1社と共に12日付で資本金の払い込みを完了した。
同事業の総投資額は約8億2000万ドル(邦貨換算約820億円)で、うち約6億5000万ドル(約650億円)は6月12日付で融資契約を締結した。
エテスコ・ドリリング・サービス・エル・エル・シーは昨年8月、韓国・三星重工に大水深掘削船1隻を発注しており、完成は2012年1月末の予定。完成後、エテスコ・ドリリング・サービスはペトロブラスとの傭船契約に沿って最長20年間の傭船サービスを提供する。
完成した大水深掘削船は、ペトロブラスが権益を持つプレソルト層(岩塩下層)鉱区で水深1万フィート(約3000メートル)までの大水深掘削に利用される。
<完成した大水深掘削船>