昭和電工は6月22日、機能性高分子固体コンデンサー事業を村田製作所に譲渡すると発表した。
機能性高分子固体コンデンサーは、独自技術により2000年に事業化した低電気抵抗と高耐熱性を特長とするチップ型のコンデンサー。
現在、同製品は小山事業所で製造している。パソコンやOA機器向けに需要の拡大が見込まれるが、昭和電工は、リチウムイオン電池材料など環境・エネルギー分野に研究開発投資を集中していく方針であるため、同事業を村田製作所に譲渡することにした。
同社が培ってきた技術やノウハウ、顧客との取引関係などを円滑に引継ぐため、当面は村田製作所と協力して事業運営を行う。最終的には、年内をめどに本事業の譲渡を完了させる予定だ。
