リケンテクノスは6月23日、高機能性フィルムの生産拠点の群馬事業所で、富士通の工場の見える化ソリューション「GLOVIA smart 製造 MES」を採用した「高機能性フィルム生産管理システム」を構築し、本格稼動したと発表した。
GLOVIA smart 製造 MESは、製造現場の実態をタイムリーに把握し、ものづくりの効率化、スピード化、ローコスト化を実現する工場の見える化ソリューション。生産計画、工程管理、在庫管理などの機能を搭載しており、現場の製造計画から作業指示、製品・部品の入出庫指示までをサポートするもの。
今回構築された新システムは、材料や半製品、生産過程で発生する端数まで、全生産材をバーコード管理し、有効期限や開封状況、半製品や端数の状態や、量、品質、保管場所などの情報を一元的に管理できる。
また、端数再利用指示や有効期限を考慮した使用優先付け機能などで、最適な材料を容易に引き当てられるため、端数や材料を無駄にせず有効活用することができ原価率の向上が図れる。同時に廃棄量の削減にもつながり環境負荷低減にも貢献できる。
さらに、熟練技術者の作業プロセスをベースに生産プロセスを標準化したため、ローカルルールや属人性を排除し、工場全体の作業品質や作業効率を向上させることができる。、「レシピ情報」、「設備設定情報」の数値データや各種多様な工程での個別の作業ノウハウ情報などを共有できるため、熟練技術者のノウハウを若手の技術者にスムーズに継承できるという。
生産計画から、工程管理、在庫管理、進捗管理までを一元的に管理し、タイムリーに状況を確認できるため、工場全体のリソースを最大限に活用し、納期遵守の徹底や、作業効率の向上などの効果も期待できる。
