大洋薬品工業は6月25日、物流拠点として、大洋薬品工業札幌物流センター（北海道札幌市）と同九州物流センター（佐賀県三養基郡）を設置し、7月1日から稼動すると発表した。
卸流通での受注量の大幅な拡大に対する対応策として、2つの新拠点を設置し物流体制を強化する。緊急注文時にも全国翌日午前中着荷の徹底を図ることで、後発医薬品の安心使用促進アクションプログラムでも求められている、安定供給体制の構築を目指す。
大洋薬品工業は、主要な生産拠点である高山工場の配送センターに加え、昨年7月には神奈川物流センターを設立し、卸流通の拡大による市場ニーズの増加に対応してきた。今後は、高山工場から札幌・神奈川・九州の各物流センターに向けて医薬品を配送し、効率的な製品供給を図る考えだ。
同社は、2008年度売上高420.3億円で、経常利益53.5億円。薬価収載品目数565品目という品ぞろえ実績を誇る。
来年度中には、卸流通の一層の拡大を見込み、関東圏と関西圏に新しい物流拠点2か所を増設することも検討している。
