大洋薬品工業は9月30日、点眼剤の充填から包装までを一貫製造するラインを高山工場に立ち上げ、5日から稼働を開始すると発表した。
総額28億円の投資となる見通し。
本ラインは、滅菌済み容器のエアー洗浄、薬液の充填、中栓の装着、キャップの装着、シュリンクラベル包装、箱詰めまでの工程を機械が自動的に行う。1分間に200個製造できる生産能力を備える。各工程間では機械による検査が実施され、不良品は自動的に取り除かれる仕組み。
大洋薬品は、ニデックから点眼剤4品目の移管を受け、10月1日から販売を開始するなど眼科領域への本格的な参入を進めている。新ライン導入により、自社生産の点眼剤を提供することが可能となり、11月にはイソプロピルウノプロストン点眼液0.12%「タイヨー」の発売を予定している。同時に、同社は貼付剤をのぞくすべての製剤を自社工場で生産することが可能となった。