神戸製鋼は7月26日、兵庫県にある高砂製作所の1万トンプレスライン増設工事が完工したと発表した。
投資額は約220億円で、現在の鍛圧室南工場を増築し、新プレスに加えマニプレータ・加熱炉・熱処理炉・クレーン等、一連の生産ラインを構築している。
新設したプレスは大型長尺品の鍛錬に適した世界最高速、高精度の性能を保有する世界トップレベルの鍛造プレスであり、クランク軸などの大型舶用製品のほぼすべてを製造することが可能になる。
増設によってプレス基数は現在2基ある鍛造プレスと合わせて計3基となる。これによって、主として舶用製品は新プレスと4000トンプレスで、それ以外の大力量を必要とする超大型製品は1万3000トンプレスで生産するなど、製品サイズに応じた理想的な生産体制が完成した。