双日は7月10日、スペインの大手ステンレスメーカーであるアセリノックスと日新製鋼マレーシアのジョホールバル地区で建設を進めている、同国初のステンレス冷延工場向けに、冷間圧延設備1基を受注したと発表した。
受注金額は約50億円。双日が三菱日立製鉄機械と共同で、機器納入と据付工事を行うターンキー契約。
アセリノックスと日新製鋼の合弁会社であるバル・ステンレスは、東南アジアで自動車や家電、建材向けにステンレス鋼板を販売していく計画。バル・ステンレスは、将来的に年間100万トンの生産能力を持つステンレス一貫製鉄所にまで工場を拡張することを視野に入れている。
第一段階では、約300億円を投資して、年間24万トン(冷延能力は年間18万トン)のステンレス冷延工場を建設する計画だ。工場の生産開始は2011年初めを予定している。