財務省は7月16日、輸入手続の所要時間調査の結果を発表した。ことし3月に実施されたもので、今回は輸入手続全体の迅速化を図るための施策の効果を検証するため、初めて輸入者のAEO制度を利用した場合についても所要時間調査(海上・航空貨物)を実施した。
調査結果によると、輸入者のAEO制度を利用したAEO貨物の場合、海上貨物・航空貨物で゜通関所要時間(輸入申告~輸入許可)は0.1時間となり、一般貨物の3.1時間(海上)、0.4時間(航空)に比べて大幅に短いことが判明した。
AEO貨物の海上輸送の場合、総所要時間は一般貨物の62.4時間に対し38.6時間。コンテナ貨物の場合一般貨物の49.4時間に比べ36.1時間となっている。反面航空貨物の場合は、総所要時間が一般貨物の16.0時間に比べ17.5時間と若干時間がかかっている。
一般貨物(海上)の通関所要時間(輸入申告~輸入許可)は3.1時間と、2006年の調査に比べて0.2時間短縮。また、総所要時間は62.4時間と初回調査の168.2時間から大幅な短縮が見られている。
一般貨物(航空)の通関所要時間(輸入申告~輸入許可)は0.4時間と、2006年調査とほぼ同水準。総所要時間は初回調査の52.6時間から16.0時間に短縮されている。