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なつ運送/特別清算、負債197億円

2009年07月21日/3PL・物流企業

帝国データバンクは7月21日、なつ運送(資本金4800万円、高石市高砂2-5、代表清算人亀山憲史氏)が、7月3日に特別清算開始決定を受けたと発表した。

4月20日開催の株主総会で解散を決議し、6月25日大阪地裁へ特別清算を申請していた。

同社は、1971年2月に設立された共伸重機の重機リースと輸送部門を継承し、1974年12月にサイガ運輸機工の商号で設立。数度の商号変更を経て、1999年1月に現商号へ変更した。

各種クレーンなど重機類のリース業務を手がけ、同業界の保有台数や売上高では府下トップクラスの規模に達した。東京や神戸、山口などにも営業拠点を開設。グループ会社からの受注により重量物の運搬なども手がけ、1993年9月期の売上高は約118億2600万円だった。

業容の拡大を背景にグループで本業外の不動産投資に参入し、国内や海外不動産の購入を積極的に進めた。バブル経済の崩壊により財務内容は急速に悪化。不動産投資資金をほぼ金融機関からの借入金で賄ったため金融債務がグループで約250億円にまで拡大、以降の景気低迷などで返済不能となり、その大半が整理回収機構(RCC)やサービサーへ売却された。

1998年7月に別途新会社を設立し、同社は1999年1月に現商号へ変更したうえで、新会社に対して重機リースなど主力業務を移管。2002年9月期の売上高は約4億円にまで縮小するほか、毎期連続して多額の欠損を計上していた。

RCCが同社債権の扱いを巡り検討を進めるなか、事業の継続とグループ外への債権売却を回避するために協議を進めてきたところ、グループで同貸出債権を買い取る形で合意し、清算手続きを進めることになった。

申請時の負債は約197億円。

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