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双日プラネット/立花容器、菱豊フリーズシステムズと業務提携

2009年08月28日/SCM・経営

双日の完全子会社で合成樹脂事業会社の双日プラネット(東京都港区)は8月28日、立花容器(岡山県小田郡)、菱豊フリーズシステムズ(奈良県奈良市)の2社と特殊凍結技術を応用した冷凍米飯や冷凍惣菜など、冷凍食品の流通事業で業務提携すると発表した。

双日プラネットは、立花容器が開発した電子レンジ用加熱・調理容器「シェフパック」と菱豊フリーズシステムズが開発した特殊凍結技術「プロトン凍結」を応用した全国での低温流通体系を2009年度中をめどに構築する。

双日プラネットは、全国のコールドチェーン構築でシルバー向けの食材、カロリーコントロール食材を取扱う施設などへの販売展開を強化する。2007年から生産している立花容器が開発した冷凍食品を電子レンジで加熱・調理可能な食品容器「シェフパック」事業の売上を、2011年には10億円まで拡大させ、双日グループ力を生かした物流関連事業を強化する。

シェフパックは、トップフィルムで容器を密封した状態で、電子レンジでの加熱・加圧が可能な容器。電子レンジでの加熱中に圧力排出機能が作用し、排出機能部分が自動的に開封され、容器内に残った水蒸気を利用しマイクロ波と同時に加熱が行われる構造。熱伝導率が高く、100℃以上の加熱水蒸気を食品に当てると、加熱によるムラや部分過熱を防ぎ、さらに加熱時間の短縮による省エネ効果も同時に期待できる。

今回の全国コールドチェーンの構築では、食品の鮮度と品質維持のため、菱豊フリーズシステムズが開発した特殊凍結機「ユースフル・フリーザー」によるプロトン凍結と呼ばれる凍結技術を応用する。

プロトン凍結を利用すると、磁気と電磁波の働きで、食材が凍る時の氷の結晶を小さくし食材の細胞破壊を防ぎ、品質を最大限維持できる。シェフパックとプロトン凍結を組み合わせることで、冷凍食品の調理の手軽さと食品品質の維持に加え、食品廃棄ロスの軽減も可能にする。プロトン凍結するユースフル・フリーザーは現在全国に約70か所設置されており、新鮮な凍結食材を全国の産地から集められる。

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