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シャープ/中国企業に亀山第1工場の生産設備売却

2009年09月01日/物流施設

シャープは9月1日、中国の液晶事業会社から、第6世代液晶パネル生産プロジェクトを受注したと発表した。契約内容は第6世代の液晶パネル生産技術供与、亀山第1工場の生産設備売却を含む生産立ち上げに関する業務。

今回の受注で、シャープは液晶の生産技術とノウハウを提供し、亀山第1工場の最先端生産技術を盛り込んだ第6世代生産設備を売却。南京中電熊猫液晶顕示科技有限公司が南京市で進める第6世代液晶パネル工場の建設と生産に協力する。

新工場は9月に着工し、2011年3月までの稼動を予定している。生産品目は液晶パネルと液晶モジュールで、稼動当初は月産6万枚でスタート、以後月産8万枚に稼働率を引き上げる。また、中国での液晶パネル需要拡大に応えるため、第6世代の液晶パネル生産に続き、南京市と中国電子信息産業集団有限公司の2者と第8世代の液晶パネル生産の合弁事業の協議を進めることを確認した。

さらに、中国の液晶・液晶テレビ事業の強化のため、これら液晶パネル生産プロジェクトに合わせ、液晶パネルから液晶テレビに至る設計開発を行う「液晶設計開発センターを2010年4月に南京市に全額出資で設立する予定。

この液晶パネル生産、開発センターの設立で、中国での設計開発、液晶パネルとモジュールの生産、そして液晶テレビの組立てまでを行う垂直統合体制を構築する。

シャープは旺盛な液晶パネル需要に対応するため、亀山第2工場の生産能力を8月から引き上げており、堺市の液晶パネル工場も10月から稼動する。この中国での液晶パネル生産開始で、コスト競争力の高いグローバル生産体制の構築を図っていく。

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