沖データは9月2日、タイ・アユタヤ県の生産拠点OKIデータマニュファクチャリング(ODMT)の照明と空調設備の省エネ対策を実施し、2007年度比較で11%にあたる年間274万バーツ(邦貨換算約800万円)の電気料金削減と371トンのCO2削減に成功したと発表した。
ODMTは1994年に設立。カラーLEDプリンタ、モノクロLEDプリンタ、複合機などを年間50万台生産しているが、電力などのエネルギー消費の削減と、新興国市場向けなど低価格要求による生産コスト削減が課題となっていた。
ODMTでは2007年度に8291メガワット(CO2換算で3482トン)の電力を使用しており、中でも冷房が不可欠な作業環境のため、作業効率を落とさずに使用電力を削減するため、より効率的な空調温度管理システムの導入が必要とされていた。
タイは火力発電設備が主力で、日本より電気使用時のCO2排出量が大きく、使用電力削減は環境対策上の急務となっていた。