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沖データ/欧州向けプリンタのSCM改革で物流コスト削減

2007年08月23日/国際

(株)沖データは8月22日、欧州地域向けモノクロページプリンタのSCM改革を実施したと発表した。この改革で、10日間の納期短縮を実現したほか、年間1億2000万円の物流コスト削減が見込まれるとしている。

沖データは欧州で年間18万台のモノクロページプリンタを販売しており、これまでは欧州各国の多様な仕様要求に応えるため、中国の生産拠点で製造したプリンタ本体を完成検査ののち個装梱包せずに英国スコットランドに船便で輸送していた。

スコットランドの港から沖データのスコットランド工場にトラック輸送し、国別のマニュアル、ACケーブル、ドライバCDなどを入れて個装梱包して、ユーザー向けの要求仕様にカスタマイズを行い再度完成検査を実施後、オランダの商品倉庫にトラック輸送し各国のディーラー、ユーザーに出荷していた。

しかし、欧州地域での販売物量急増に伴い、生産と物流の効率化による納期短縮と物流コストが課題に浮上。またスコットランド工場では、欧州、中東、アフリカ、米国地域向けの消耗品を生産しており、カラーLEDプリンタの販売拡大に伴う消耗品の生産増への対応が急務となっていた。

こうした状況を受けて、カスタマイズ要求の少ないモノクロページプリンタのうち英国以外で販売する年間15万台について、本体生産を行なっている中国の生産ラインの完成検査の前工程に各国向けコンフィグレーション業務を取り込み、中国からスコットランド工場を経由せずにオランダの商品倉庫に直接輸送する体制構築を完成。

これにより、中国生産拠点からオランダ商品倉庫までの輸送期間を10日間短縮するとともに、英国内のトラック輸送が不要となり、輸送費用の削減に成功した。また、スコットランド工場は消耗品の生産への注力が可能になった。

沖データでは「ほかの地域や商品についても物流改革を進め、納期とコストの削減を目指す」としている。

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