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独シーバーガー/日本企業の国際EDI化で製造、販売、物流をサポート

2009年09月11日/IT・機器

独シーバーガー(SEEBURGER)は9月11日、シーバーガー・ジャパン(Seeburger Japan)がアジア太平洋地区での販売・サポート体制を強化すると発表した。

シーバーガーは、B2Biのコンサルティングから運用支援まで一貫したサポートを提供できるグローバルベンダー。同社のソリューションは、シングル・プラットフォームに、グローバルなB2B要件を統合するのがコンセプト。グローバル事業拡大に伴って世界の各拠点で異なるプラットフォームを展開する企業をターゲットにする。

シーバーガー・ジャパンは世界で18番目の拠点となる。同日、開かれた記者会見で、独シーバーガーのヘンリック・ハイデマン副社長は、「SAPやダイムラー、シーメンス、フィリップスなどの有名企業を含めて、50か国で7800社以上の顧客を持っている。2009年度の経営目標は、前期比で10%成長の見通し。日本をはじめアジア太平洋を事業拡張の要因に据えている」と述べた。

<ハイデマン副社長>
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独シーバーガーは、兼松エレクトロニクスをパートナーとして2007年に日本市場に参入。オーディオ・ビジュアル製品のディーアンドエムホールディングス、KYB(カヤバ工業)、阪急エクスプレスなど、製造業界や、小売・流通業界、物流業界を中心として、海外進出を活発化させている日本企業が顧客となっている。顧客の日本企業からは、日本国内や海外の顧客、現地拠点に対して継続的なサポートを提供する日本法人設立の要望がかねてからあった。

景気低迷や少子高齢化などで、国内市場が飽和しているなか、新興国をはじめとする海外市場への進出が活発化しており、国内や海外の顧客企業や現地拠点とのビジネス・プロセスやデータの連携の重要性が高まっている。日本法人のジェームス・ハッチャー代表取締役は、「景気が戻ったときに、適切な分野に投資する手助けをする。また、中国でのサプライチェーン支援の豊富な経験をもとに、中国市場への日本企業進出のサポートをしていく」と話している。

<ハッチャー代表取締役>
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主力製品である「SEEBURGER BIS (Business Integration Server)」は、SOA (Service Oriented Architecture) ベースで開発。従来型EDIに加えて、グローバル取引に不可欠なebXMLやEDIINT AS2(小売・製造業界)、RosettaNet(ハイテク、電子機器・部品業界)、OFTP2(欧州系自動車業界)など、すべての最新EDIと通信プロトコルの国際標準をサポートする。SAP、IFS、QAD、Oracle、BaaNなど、複数の主要ERPとの接続機能を搭載。海外子会社も含む連結決算に不可欠な統合とサプライチェーンの「見える化」の環境構築が可能だ。「SEEBURGER BIS」は、ビジネス・アクティビティの監視などにより、サプライチェーン関係の自動化プロセスを簡素化する。BPEL (Business Process Execution Language) ワークフローエンジンを搭載し、24時間365日オペレータ不要の自動運用が可能なため、人件費などの固定費を大幅に削減する。

<複雑なITインフラをBISで統合する>
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ビジネス・デベロップメント/バイス・プレジデントの大城昭男氏は、「製品販売だけではなく、データセンターなどのアウトソーシングサービスを手掛けており、売上の30%を占める。これをマーケティングに加味して日本市場に参入した」と話す。

<大城昭男バイス・プレジデント>
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現在の中心的なパートナー企業は、日商エレクトロニクス。ハッチャー代表取締役によると、特定の業種や地域に強みを持つ、複数のパートナー候補と話し合っているという。3年くらいの間で6社との連携を計画している。ただ、「サプライチェーン、ERP、BtoBの3点を理解してない企業との提携は難しい」(ハッチャー氏)。

[ 会社概要 ]
商 号:Seeburger Japan(シーバーガー・ジャパン)
代表者:代表取締役 James Hatcher (ジェームス・ハッチャー)
本社所在地:〒141-0031 東京都品川区西五反田1-33-10 西五反田サインタワー5F
設立:2009年4月
資本金:2000万円
株主:独シーバーガー(SEEBURGER AG)100%出資
ビジネスパートナー:兼松エレクトロニクス、ディアイスクエア

問い合わせ
シーバーガー・ジャパン
TEL.03-6303-9120
pr@seeburger.jp
http://www.seeburger.jp/

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