LNEWSは、物流・ロジスティクス・SCM分野の最新ニュースを発信しています。





物流・ロジスティクス・SCM分野の最新ニュースを発信

国交省/福山通運の特定航空貨物利用認定の効力停止を解除

2009年10月09日/3PL・物流企業

国土交通省は10月9日、福山通運に対し行っていた、特定航空貨物利用運送事業者等の認定等に関する指針第3条に基づく認定の効力の停止を同日付で解除したと発表した。

福山通運は、九州福山通運福岡支店が保安検査前の航空貨物で、適正に保安検査を実施せず航空会社に引き渡したため、また、福山通運が全国各地で適正な航空貨物の取扱いを行っている旨の的確な説明が行われなかったことと併せ処分を受けていたもの。国土交通省は9月1日、福山通運に保安検査体制などの改善を指示、この指示に対する改善報告と改善措置に基づく航空貨物保安検査の適切な実施を確認できるまで認定の効力を停止した。

この改善指示で、9月15日に福山通運から改善報告があり、同省は内容が改善指示に従ったものと確認した。さらに改善内容の現場での実施状況を確認するため、9月16日-10月5日の期間、全国各地域の同社支店・営業所など7か所で、監査などにより改善状況を確認した。その結果、改善報告は内容が適切で、今後、教育訓練・自主監査などを確実に実施すれば、現場での実行も適切と判断。9日付で認定の効力停止を解除した。

福山通運の報告内容では、航空保安対策本部を営業本部に設置し、全店で航空貨物保安計画の周知徹底を図る、航空保安体制・組織を抜本的に見直し、本社保安責任者、地区保安責任者と保安補助者を指名し、確実な検査を実施する体制を確立する、店所による集荷から航空会社への引渡しまでの航空貨物取扱手順について、「航空貨物保安マニュアル」を策定し、各施設の状況に応じた各地区航空貨物取扱店での店別手順書も作成して確実な検査を行う、などを改善ポイントとして挙げている。

関連記事

3PL・物流企業に関する最新ニュース

最新ニュース