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オラクル、オムロン/製造業の電力消費削減で新ソリューションを共同開発

2009年10月13日/IT・機器

オラクルとオムロンは10月12日、製造業における直接現場と間接現場の電力消費と二酸化炭素排出量を生産活動に関連付けて記録する新しいソリューションの開発で協力することで合意し、2010年の提供開始を予定していると発表した。

オムロンは、製造業を中心に電力消費の可視化により顧客を支援し、環境に配慮した運用を推進する設備、システム、ソリューションを提供しており、オムロンのセンサーと制御機器を採用する工場は、電力消費情報を製造現場の設備および個別機器レベルで測定することが可能になる。

オラクルの顧客であるオムロンは、新ソリューションの開発において、このソリューションの実証実験の場を提供し、将来的には世界中の工場やオフィスへ拡げることも視野にいれた協力を計画している。

オムロンのセンサーとオラクルのサプライチェーン管理製品「Oracle Manufacturing Operations Center」の連携により、オムロンのセンサーとその他の電力計が計測したリアルタイムの電力消費データと、生産現場フロア制御システムおよび機器が計測した生産データを統合する。

さらに、エネルギー管理の取り組みと同様、認定された炭素排出と温室効果ガス報告の情報ソースとして活用することが可能な環境データリポジトリを提供できるよう設計している。

オラクルの新しいアプリケーションにおいて、オムロンのセンサーは顧客の運用を通じて設備、生産ライン、空調装置、照明の電力消費データを収集します。この情報はオラクルの新ソリューションの生産データに統合され文脈化される。

この結果、この製品を活用することで、運用環境に対する電力消費をユーザーが分析比較し、改善部分の特定を可能にする統合された生産および環境データリポジトリの活用できる。

また、電力消費および二酸化炭素排出量と連動したKPIに加え、総合設備効率など従来の製造KPIを備えた運用ダッシュボードの活用。これによってユーザーは、生産高における最適レベルをコントロールする上で、エネルギ-実使用量対想定使用量を調節ができ、より正確なエネルギー間接費の配賦による総所有コストの削減を実現する。

オムロンの勅使川原正樹環境事業推進本部長は「多くの環境配慮型企業と同様に、我々は電力消費と二酸化炭素排出量を監視するのみに留まらず、飛躍的にこれらを削減したいと考えている。オラクルの新しいアプリケーションの導入によって、ようやく目標を達成する道が見えると期待している。さらにオラクルと密接に協力し、市場にこの分野で初となるソリューションを創造することを楽しみにしており、このソリューションが環境の持続可能性を考える経営管理の基盤になるであろうと確信している。この連携により、10%以上のエネルギー消費を削減できると期待している」と述べている。

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