ソニーケミカル＆インフォメーションデバイス（ソニーCID）は11月13日、一部事業の見直しを決めたと発表した。
急変する市場に対応するため、経営体質やコスト競争力の強化をはかり収益性を改善するには、オペレーションの効率化・間接機能の集約が急務と判断した。宮城・登米市のなかだ事業所を中心とした一部事業の見直しと国内事業所の再編を行う。今後ソニーCID は、異方性導電膜（ACF）や太陽電池関連部材などの成長領域の製品にリソースを集中していく。
主な事業見直しとしては、2010年2月末に磁気ヘッド製造拠点の集約を行う。磁気ヘッドの需要減少にともない、効率的なオペレーションを行うため、なかだ事業所管轄の、くりこまファクトリー（宮城・栗原市）は2010年2月末をもって製造を終了し、磁気ヘッド製造をなかだ事業所に集約する。
2010年3月末には、タッチパネル製造の海外事業所への移管を実施する。タッチパネル市場の価格競争に対応するため、なかだ事業所のタッチパネルの製造機能を中国蘇州市にあるソニーCID の子会社である索尼凱美高電子（蘇州）有限公司に移管し、2010年3月末で、なかだ事業所での製造を終了する。
