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丸紅/植物工場システム販売

2009年12月02日/SCM・経営

丸紅は12月2日、土耕式植物工場システム(ヴェルデナイト式植物工場システム)の販売を開始したと発表した。

国内では、消費地に近接する空きビルや倉庫など遊休施設を保有する企業やビルオーナーに対してトレーサビリティーある安全な野菜の栽培事業拠点として提案する。

季節ごとに産地を変えて安定的な野菜調達を行う食品加工会社や外食産業に対しては、年間を通じた定品質・定価格の野菜供給拠点としての販売などが見込まれる。

海外では、今後シンガポールなど農地確保が難しい国での安定生産拠点としての販売も計画しており、水資源の乏しい中東諸国からの引き合いも受けている。

肥料や水分の保持力にすぐれた軽量の有機人工土壌「ヴェルデナイト」を用いたシステム。同社大阪支社内にハーブやミニ根菜を量産するショールームを開設した。

植物工場システムは、天候や害虫の影響を受けることなく、定時・定量・定品質・定価格で、無農薬野菜を安定的に供給できる新型農法として注目を集めている。

「ヴェルデナイト」はヴェルデが開発したピートモス(コケの一種)に粘土物質をコーティングし、園芸用培土の10倍の肥料・水分保持能力を有しながら、重量は10分の1以下の有機人工土壌。丸紅とヴェルデが共同開発した「ヴェルデナイト式植物工場システム」は空きビルや倉庫などといった閉鎖空間に人工照明付きの多段式栽培棚を設置。

「ヴェルデナイト」と土壌菌を活用することで、季節を問わず、無農薬・有機肥料だけで野菜を促進栽培できるシステム。

従来の水耕方式は収穫物がサニーレタスなど葉野菜類に限定されることが課題だった。「ヴェルデナイト式植物工場システム」は土耕方式をとるため、水耕では難しかったなすなどの果菜類、ゴボウ・大根といった根菜類など、多品目の作物栽培が可能となる。

根菜が栽培できることで、将来的には生薬など有用植物の安定生産拠点としての活用も期待できる。

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