古河電機工業は12月11日、伸銅品を製造・販売する金属カンパニーの日光事業所で新型圧延機と連続焼鈍炉を新設したと発表した。
総投資額は80億円で12月以降にユーザーや特約店などへの紹介を行い、評価試験を得て2010年4月に本格稼働させる。
電子機器の小型軽量化や高機能化によりコネクターの小型高密度化は加速しており、コネクター材料に対しても板厚が薄く強度の高い材料、プレス加工における金型調整を軽減できる寸法精度を持った材料へのニーズが高まっている。
新設した圧延機は、薄肉高強度材の圧延に適した12段圧延機。新たに導入した自動板厚制御技術によって業界最高となる板厚精度を実現する。新設した連続焼鈍炉は、業界初となる最高温度1000度の薄物対応連続焼鈍炉。高い熱処理温度を必要とする高強度材の製造や開発における競争力強化が期待できる。
