石原慎太郎・東京都知事、阿部孝夫・川崎市長、林文子・横浜市長は12月14日、2008年3月の京浜三港の広域連携強化に係る基本合意に基づき、京浜港など日本の港湾の国際的な地位向上の提案、「国際戦略港湾」への京浜港の選定と京浜港の取組む連携施策への支援を長安豊・国土交通大臣政務官に要請した。
提案内容は、新たに選定する国際戦略港湾は、国際コンテナ輸送での日本の港湾の国際的地位を向上させるため、先進的な港湾施設の整備を重点的に推進し、規制緩和・税制改正などでの内航輸送の活性化、鉄道での海上コンテナ輸送の本格実施を図る。
同時に、背後地を結ぶ広域幹線道路網を戦略的に整備するなど、国内貨物を集中させる視点からの総合的な制度設計を求めている。
さらに国際戦略港湾には、様々な貨物を効率的に取扱える総合物流港湾の京浜港を選定し、京浜港の取組む連携施策への支援も求めた。提案では、日本の港湾が釜山港などのフィーダーポートから脱却するためには、内航海運、鉄道、トラックなどの国内輸送の効率化とコスト低減が不可欠で、この施策を実現しなければ国内主要港の国際競争力強化は成し得ないこと、京浜港は現在でも国内国最大の総合物流港湾で、国内シェアは外貿貨物取扱量の約25％、外貿コンテナ貨物の約40％に達していることなども説明している。
