日本通運は10月27日、19日の本船出港分より、上海発日本向け海上混載サービスに高速混載サービス「上海飛龍特快47」を追加したと発表した。
子会社の上海スーパーエクスプレス（SSE）が運航する高速RORO船を使用した高速海上混載サービスで、コンテナ1本に満たない少量貨物の緊急・高速の海上輸送などに対応する。
上海飛龍特快47は、7月から運行している日本発上海向け高速混載サービス「上海飛龍特快」の上海発日本向けサービスとして開始したもので、中国・華東地区の現地法人、上海通運国際物流有限公司と共同で高速RORO船を使用し、この高速RORO船の使用で安定したスケジュールを確保できるとしている。
上海飛龍特快47は上海でSSEの着岸するバース内施設をCFSとして活用し、上海-博多間は上海向けサービスと同じく、フルウイングタイプのトレーラーに貨物を混載して発着両端のCFSの作業効率を改善する。これで上海でのCFSカットを本船出港日とし（輸出通関済み貨物）、高速RORO船のスピード性を最大限に活かせるようになった。
CFSカット時間を、本船出港当日まで延長することで従来便と比べ最大2日間短縮でき、上海CFSから博多CFSまでは所要時間が3日間となった。上海を月曜日の夕方に出港すれば、博多には水曜日の午前中に入港する。博多では入港当日の輸入通関、貨物引き取りが可能。通関後は当日中に航空、鉄道、内航などの各輸送手段に接続する。
日本通運は、中国側では上海通運国際物流有限公司の提供する中国国内輸送、倉庫、保管などのサービス、日本国内は鉄道、内航海運、トラックなどの自社ネットワークと組み合わせることでドアツードアの一貫輸送にも対応し、CO2排出量が少ない環境配慮型の輸送サービスを提供する。
