エーザイは12月17日、インドのアンドラ・プラデシュ州に建設していた生産・プロセス研究拠点、「エーザイ・ナレッジセンター・インド」が完成したと発表した。
敷地面積は約6.1万坪で、医療用医薬品の原薬・製剤の生産や原薬・製剤の研究などを行う。従業員数は約100人（うち研究者20人）で、今後技術移譲やプロセスバリデーション、安定性試験などを行い、2010年度中の本格稼働に向け準備する。
エーザイ・ナレッジセンター・インドは、医薬品の原薬・製剤の生産と原薬のプロセス研究機能を同社としては初めて1カ所に集約した拠点。投資総額は約50億円で、生産能力は原薬が約30トン／年、製剤は約10億錠／年。将来のグローバルへの供給も視野に入れ、高品質の医薬品の安定供給、その基盤となる原薬合成プロセスでのイノベーションを実現するため建設した。
同施設では、アルツハイマー型認知症治療剤「アリセプトR」などの既存主力製品の原薬・製剤の生産を行い、次期グローバル製品の原薬プロセス研究や原薬・製剤の生産を行う予定。これでエーザイの原薬生産はインドと鹿島事業所の2拠点体制となる。
