第一三共は1月6日、米子会社ルイトポルド社が、米ファルマフォース社の全株式を取得したと発表した。
ファルマフォース社は、ニッチ領域におけるジェネリック注射剤の開発・販売に特化しており、ルイトポルド社は、ファルマフォース社のANDA承認取得能力を活用し、製品ラインの充実を図る。ANDAは、ジェネリック医薬品販売に必要なFDA医薬品簡略承認申請。
ルイトポルド社のマルチソース医薬品（ジェネリック注射剤）は、すでに約1億ドル（約90億円）の売上規模があり、自社の主力品ヴェノファーとともに、収益の柱として位置付けている。米国ジェネリック注射剤市場では、今後ブランド品のパテント切れにともなう市場拡大が予測されており、ファルマフォース社の買収により収益の拡大を目指す考えだ。
第一三共グループは、ランバクシー社を活用し、グローバルに複眼経営を推進している。ランバクシー社は、米国で注射剤製品のラインアップを持たないため、注射剤に特化したルイトポルド社とファルマフォース社の製品を供給することで市場のニーズに対応することが可能となる。
