新日本製鐵は2月10日、日本電工と相互提携の強化で合意したと発表した。
両社がマンガン系合金鉄などの取引で構築した関係を、資源環境の変化に対応できる体制を整え、事業基盤強化を図ることが狙い。
現時点で合意している提携内容は、原料調達と製品物流面でのコストダウン推進、日本電工の合金鉄原料(マンガン鉱石など)の安定調達のための取組、日本電工の海外事業展開への新日鉄・新日鉄グループ会社による支援、マンガン系合金鉄の製造・使用方法の最適化に関する共同研究開発など。
また新日鉄は、日本電工の新日鉄グループでの位置づけの明確化、提携の推進のため現在9.5%(議決権比率)を保有する日本電工の株式を15%まで買い増す。これにより日本電工は新日鉄の持分法適用会社となる予定。