イトーキは3月11日、科学研究施設･粉体機械などを製造販売するダルトンと資本・業務両面での提携を決めた。
イトーキは実験台や空調制御を組み入れたヒュームフードなどの研究施設機器事業を育成するため、将来の業容拡大を図る上で特に海外での事業展開を考慮し、1社で対応するよりシナジー効果を共有できる両社の資本・業務提携が成功の鍵を握ると判断したもの。
業務提携では、今後両社の実務担当者で構成する委員会を設置し、研究開発・製造、営業、物流などでの協力関係の構築、新市場の開拓などでのシナジー効果実現を検討する。
ダルトンは、6月末までに臨時株主総会を開催し、イトーキから1～2名をを取締役に迎え入れ、資本提携では、ダルトンが第三者割当で新株式365万株を発行し、イトーキが総額3億4675万円でこれを引受け、払込期日の4月12日をもって、ダルトンはイトーキの持分法適用会社となる。
さらに1年後をめどに、ダルトンがイトーキの連結対象子会社となり、将来的には両社の研究施設機器事業を統合を視野に入れ、業界でのリーディングカンパニーを目指す。
