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UPSジャパン/海外事業戦略の構築の鍵はサプライチェーンの最適化

2010年03月19日/国際

UPSジャパンは3月18日、ロジスティクスSCM+流通フェアでセミナー「グローバルSCM:経済危機後のビジネスモデル」 を行った。

講演者はUPSサプライチェーンソリューション・ジャパンの川島正和ディストリビューションマネージャーは企業を取り巻く状況について、2009年後半から徐々に景気回復の兆候が見え、2009年の輸出相手国の構成比では欧米向け輸出は 約30%にとどまっているのに対し、アジア向けは54%に上っていると貿易、特に外需に牽引されている点を指摘した。

また、こうした「アジア内需」とも呼ばれるアジア域内の需要が成長の原動力となっている環境では、日本にはアジアに近いという地理的な利点、新規ビジネスや新市場を開拓するチャンスがあると述べた。

さらに、世界経済回復の牽引役とされる中国やインドなど、アジア市場での事業を新たな収益の柱とした事業戦略の構築が鍵だとした。

そうした海外事業戦略を構築する上で重要となってくるのがサプライチェーンの最適化。生産・販売の計画に合った最適輸送の選択、在庫の適正化やサプライチェーンの可視化で 輸送・保管コストの削減やリスク低減が実現できるとし、UPSを物流面のパートナーとしてサプライチェーンの効率を向上した企業の事例を紹介した。

これらの企業の成功要因は企業規模の大小に関わらず、どの企業もSCMの重要性と難しさを認識し、UPSに委託したことで、結果的に生産性の向上やコストの削減を実現したことだと述べた。

日本企業の海外での事業展開などが増えることが見込まれており、UPSが今後も企業のグローバル・サプライチェーン最適化に貢献できるようサービス向上に努めると強調した。

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