日本郵船は4月1日、本店ビルで2010年度の入社式を行い、工藤泰三社長が新卒の社員35名に訓示を行った。
工藤社長は「海運は国内だけでなく、世界中に市場があるが、やはりコンテナ船・自動車船が本格的な回復をしなければ、大きな経常利益の達成は困難だ」と延べ、今後の欧米の景気動向が今年1年の最大の関心事であると説明。それを踏まえて、主要な船舶の建造地は韓国、日本、中国であり、船員も大半はインド人かフィリピン人なので、コスト面での差別化はできないと述べた。その上で、「他社と差別化を図るのは、皆さんの創意工夫で人間力がなければできない。日本郵船が目指す方向は、shipping company以上のことをやりたいというmore than shipping companyだ」とした。