エーアイテイーが4月2日に発表した2010年2月期の業績は売上高101億1300万円（前年同期比1.1%増）、営業利益7億8300万円（36.8％増）、経常利益8億2000万円（36.0％増）、当期利益4億6800万円（30.4％増）と、いずれも増収増益を達成した。
主力の日中間の海上貨物輸送が、秋以降のアパレルを中心とした取扱貨物量の回復に伴い、新規顧客の獲得と通関受注と「プレミアム・デリバリーサービス」などの新たな物流サービスの提供によって海上貨物輸送における取扱貨物量は前期比10.7％増となった。
利益面は、収益性が高く為替の影響を受けにくい通関業務の受注を強化し、仕入は国内における倉庫作業やトラック輸送などのコストの見直しを行うとともに、海外子会社において物流サービスの内製化を進めた結果、売上総利益率は前年比3.8ポイント改善し、営業収益の伸び悩みを補完した。
次期の見通しは、主力となる日中間の海上輸送の取扱シェアの拡大を目指し、営業要員の積極的な採用を行い、中国でのネットワークを生かしたきめ細かな輸送サービスの提供と国内における通関・倉庫・トラック配送などの付加価値サービスのさらなる拡充を図ることで、海上輸送サービスとの相乗効果を高める。
業績見通しは売上高122億5400万円（21.2％増）、営業利益7億7800万円（0.7％減）、経常利益8億2400万円（0.5％増）、当期利益4億9300万円（5.2％増）を見込んでいる。
