双日は4月26日、ロシア極東地域におけるコージェネレーション(熱電併給)化プロジェクトに関して、川崎重工業製のガスタービンや付帯設備を納入すると発表した。
ロシアの政府系企業である極東燃料・エネルギーコンプレックス発展戦略研究センターとの間で、合意し覚書に調印した。
ロシア極東地域のコージェネレーション化プロジェクトは、ロシア政府が推進しているエネルギー効率改善と環境対策の一環で、2012年に開通が予定されているサハリンからハバロフスクを経由してウラジオストクまでを結ぶ全長約1800KMのパイプライン沿いの市町村に高効率のコージェネレーションシステムを導入する内容。
第一期の計画として、2015年までに30基のガスタービンおよび付帯設備を納入する予定で、受注金額は約200億円になる見込みだ。
まず、パイロットプラントとして、今年8月に1.5MW、3MW、7MWの設備を1基ずつ契約し、2011年末に稼働させる計画。
ロシア極東地域では、約5000か所で老朽化した石炭焚きのボイラーが稼働しているが、高効率のコージェネレーション設備に置き換えて電気と温水を供給することにより、エネルギーの有効利用とCO2削減を実現する。
双日は川崎重工とともに、ウラジオストクで開催されるアジア太平洋経済協力会議(APEC)サミット会場向けにコージェネレーション設備を受注しており、実績が評価されて今回のプロジェクトへの参加となった。