音声物流ソリューションのヴォコレクトジャパンは6月3日、内田雅彦社長に就任記者会見を行い「日本・韓国での売上げを3か年で、ヴォコレクト全体の3割に拡大したい」と抱負を語った。
<今後の抱負を語る内田雅彦社長>
内田社長は、日本マーケットの特性として、物流現場における自動倉庫などのマテハンがメーカー物流を中心に浸透しているため、人手で使う3PL、小売業の物流、自動化が進んでいる物流施設でも人手が必要とするエリアでの積極的な展開をコンサルティング会社、システムインテグレーターとの協業で進めたいとしている。
日本でのユーザー数は今のところ8社で、今後、顧客が、より物流効率化を促進させたり、リードタイムの短縮、コスト抑制による顧客ニーズに対し、人員の削減、効率化を進める方法として、音声認識ソリューションの投資対効果、具体的な効率化実現について、Webなども含めて、様々な視点で案内していきたいという。
また、メーカー、小売業、物流分野の日本企業の海外拠点拡大には、世界的な連携でサポートする。今後、iPhone、iPadのように物流分野で当たり前のように使われるソリューションとして日本、アジアでの普及を進めていきたとしている。
米ヴォコレクトのラリー・スイニー上級副社長が、「1987年から事業開始して、伝票処理で行なわれていた米国、ヨーロッパの物流現場で、急速にヴォコレクトの音声認識ソリューションが採用され、現在では26か国言語・55か国、30万人が利用しており、市場の75%を有する標準システムになった」と紹介した。
<米ヴォコレクトのラリー・スイニー上級副社長>
さらに、「ウォルマート、トイザらス、ナイキなど世界的企業での導入が浸透しており、今後のアジア展開を進めていく中で、ヴォコレクトジャパンは重要な役割を担っている。海外での実績・ノウハウを結集して、顧客・パートナー企業とともに成長していきたい」と語った。
■ヴォコレクトジャパン
http://www.vocollect.com/jp/