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トピー工業/酸素プラント生産能力増強

2010年06月14日/物流施設

トピー工業は6月14日、電炉製鋼で使用する酸素プラントの生産能力を約85%増強すると発表した。約30億円を投資し、2012年8月の稼働開始を目指す。

トピー工業豊橋製造所製鋼工場(愛知・豊橋市)に併設する酸素工場は、深冷分離プラント1基と簡易酸素発生装置3基を保有している。

現在、排ガス連続分析装置などを活用し製鋼工場の生産性が向上した結果、現有の酸素工場の生産能力では、慢性的に酸素供給不足が発生する。特に、深冷分離プラントは、電気設備や主要設備の老朽化もあるため、更新の必要があると判断した。

生産能力増強により、一部外部購入していた酸素を含め全量自社酸素工場で供給する。増加している高張力鋼や建設機械向け鋼材などの高級鋼は、製鋼において窒素含有量を低減させる必要がある。

新プラントによって生産する酸素は、窒素をほとんど含まないことから窒素含有量の低減に効果がある。酸素と同時に製鋼で必要なアルゴンガスも高効率で生産することができるため、外部購入の必要がなくなる。

新たに高圧ガス特定製造事業所の許可を得て、余剰酸素、アルゴンガス、生成された窒素ガスを外部販売する予定だ。

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