カネカは6月18日、生地改良剤分野で高いシェアを持つ新化食品に対して、イースト事業の強化を目指して、資本参加すると発表した。
両社は他の機能で連携していくことで合意しており、新たな生地・素材の研究開発や生産・物流の効率化、販売面などで業務提携の検討を進めていく考えだ。
6月に同社の株式を取得し、持株比率は50％となる。両社が有する得意製品でシナジー効果を発揮し、製パン・製菓市場の顧客ニーズに対して新しい生地や素材の提案力・新製品開発力を強化する。
新化食品は、製パン・製菓の原材料である生地改良剤、フルーツ加工製品の製造販売を中心とした食品メーカー。一般消費者向けのフルーツゼリー販売などの新規事業が不採算化し、2009年1月に民事再生法の適用を申請したが、その後は民事再生計画通りに業績が回復している。
カネカは、イースト製品、加工油脂製品を有しており、それぞれの製品で高いシェア・技術力を持ち、同社は生地改良剤製品・りんご加工製品で高いシェアと技術力を持っている。
