日本通運は5月から、台湾の台湾日通国際物流が江蘇省太倉港への直行船を利用し、台湾と中国の蘇州を結ぶ高速海上混載サービス「馬上到蘇州」を行っている。
このサービスは、2009年に台湾・中国間で合意し、今年度中の締結を目指す両岸経済協力枠組協議による物流需要の増加に対応するためで、混雑が予想される上海港を経由せずに、台湾の基隆港、台中港から江蘇省太倉港への直行コンテナ船ルートを利用する。太倉港から江蘇省蘇州新区まではコンテナのまま自社で保税転送する。
本船到着の当日午後には蘇州新区CFSへ搬入でき、大幅にリードタイムが短縮できる。また、台湾、蘇州の双方で、日通の現地法人がきめ細かなサポートを行っている。
太倉港から蘇州新区への保税転送は、輸出入手続きに行う複数の手続きを簡素化する区港連動制度で諸手続が簡素化されるが、上海港経由では本船到着から蘇州新区の配達までに2～3日かかっていた。
