センコーは8月17日、中国・山東省青島で「青島物流センター」を2日から稼働したと発表した。
センターは、中国でのチェーンストア向け物流センターとしては、昨年6月に深?（しんせん）で稼働した「深?物流センター」に続くもの。現地での物流オペレーションの提案内容に加え、深?センターの実績が評価された。
青島物流センターでは、センコーの現地法人（上海扇興国際貨運有限公司 青島分公司）が顧客の青島市内や近隣店舗、合計7店舗への直営トラック配送を核としたTC、DC2業務を行う。
オペレーションの基幹情報システムである、「センコーBPS（ベストパートナーシステム）」の導入や、全店舗へのコンビテナー（カゴ車）によるカテゴリ別納品に取り組むなど、「中国でのチェーンストア物流のシステム化」に取り組んでいる。
同センターでは、情報システムを活用した業務運営を常に行うため、現地で年数回起こる停電による物流データの送受信滞留にも迅速に対応できるように、自家発電設備も設置している。
深?に続き青島でチェーンストア向け物流センターを開設したことで、中国国内での日系チェーンストアや中国系チェーンストア、グローバルに事業展開する世界企業をターゲットに海外物流センター事業を強化していく。
TCはトランスファー センターの略で、通過型の倉庫または物流センターを意味する。集荷か持ち込まれた店別梱包商品を集約し、店別（およびカテゴリー別）に仕分けする。
DCは、Distribution Center（ディストリビューション センター）の略で、保管型の倉庫または物流センターを意味する。商品を保管し、発注指示に応じてピッキングを行う。TCに連動する場合が多い。
■施設の概要：賃借倉庫
名称：青島物流中心
所在地：中国山東省青島市
面積：3000㎡
稼働：8月2日
配送地域：青島地区（市内中心部から半径300㎞圏内）
