電気化学工業は9月6日、AS樹脂やABS樹脂の耐熱付与材のスチレン系共重合樹脂「デンカIP」製造プラントを2012年4月稼動を目指し、シンガポールへの新設を決めた。
生産能力、年2万トンの計画で、30億円を投じ2012年4月稼働を予定している。
千葉工場に「デンカIP」年産1万6000トンの製造設備を有しているが、中国やインド、中東諸国などの自動車市場の成長に伴い、自動車内装材向けなどの好調な出荷のためフル稼働の状況にあった。
今後も需要拡大が見込まれるため、プラントの新設を決めたもので、付加価値の高いスチレン系製品の強化と共に、中国を中心としたグローバル市場における販売の拡大を目指す。