ヴォコレクトは9月13日に開いた記者会見で、2010年後半から来年にかけて、日本国内仕様の「音声中心型」の製品を積極的に市場投入すると発表した。
投入する音声ソリューションは、軽作業用、プレミアム型、車載型の3タイプ。軽作業用は、アパレルなど向けの使用環境が厳しくない場所に適しており、プレミアム型は、ディスプレイと双方向のコミュニケーションを可能にするタイプ。車載型は、車から離れた作業が可能で、ワイヤレスで3メートル離れることができるのが特徴だ。
ハードウェアは日本国内向け認定を取得し、ソフトウエアについては継続的日本語対応の深化し、日本語化を進める。業務アプリケーション・テンプレートの日本型業務要件への対応を図る。ヴォコレクト・ジャパン社長の内田雅彦氏は、「徹底した日本向けの規格化を進める方針だ」とコメントしている。
＜会見に臨む内田雅彦社長＞
音声主導型ソリューションは倉庫内物流業務のあり方を世界中で変えており、ハンズ・フリーとアイズ・フリーを実現。正確性、生産性、投資対効果、顧客満足度の改善につながっている。米国本社であるヴォコレクト社の社長兼CEOのジョー・ペイジャー氏は、「日本市場は当社において、戦略的にトップのイニシアチブを持っている」と述べた。
＜米国本社のCEOであるペイジャー氏＞
＜世界の有力企業1500社の顧客に導入している＞
ヴォコレクトの音声認識ソリューション物流アプリケーション市場のシェアは75％。60か国・地域で35言語の30万人を超えるユーザーを有している。世界の有力企業約1500社近くの企業が導入しており、過去1年半の間に320以上の新規顧客を獲得した。1日当たりで総計30億ドル以上の物品を扱っている。売上高は1億ドル超で、年間売上高の15％以上を研究開発投資に充てている。全世界で400名の従業員を抱え、パートナーを含めると2000名近くに上る。
